四季がある日本では、その季節によって
見える景色や食の変化などを楽しめて
その季節ならではのイベントもあるので
自分の好みの季節がある方も多いのではないでしょうか。
ですがその反面、季節の変化に伴い
天候(気圧、気温、湿度、天気など)にも変化があり
それらは私たちの身体に影響を与え
特に季節の変わり目には体調を崩す方も多くなります。
今回は天候の中でも
気圧、気温、湿度が身体に
どのような影響を与えるのかを紹介します。
天候の変化が自律神経に影響する!?
初夏~秋にかけては
梅雨に始まり台風シーズンになるので
湿度と気温が高くなり気圧の変動も起こりやすくなります。
そして、これらは自律神経の働きに
影響を与えると言われています。
湿度上昇 ⇒ 交感神経の働き↑
気温上昇 ⇒ 副交感神経の働き↓
気圧低下 ⇒ 交感神経の働き↑
上記のような環境下では
肉体的にも精神的にもストレスを感じやすく
リラックスできにくくなってしまいます。
これが夜、寝室で起こると
睡眠の妨げとなり十分に休息が取れなくなり
疲れやダメージ(ケガ、体調不良などを含む)の
回復・修復に時間がかかってしまうので
疲労の蓄積や不調の長期化により
体調不良を起こしやすくなったり
精神的なダメージの原因にもなってしまいます。
また、気温と湿度に関しては
気温の高さよりも湿度の高さの方が
より交感神経の働きに影響するともいわれています。
実際に行われた実験では
気温35度で湿度60%の方が
気温40度で湿度30%のときよりも
交感神経が活発または副交感神経の働きに比べて
交感神経の働きが優位の状態になっていました。
そのため、できる限り
適切な気温と湿度に調節することが
自律神経の乱れを抑えるために大切になります。
どうやって対策する?
屋外で調節ことはできませんが
家の中などの屋内であれば
気温(室温)と湿度は調節できます。
人が一番パフォーマンスが上がるのは
大体22∼24度だと言われていて
それよりも寒くても暑くても
集中力や仕事や勉学などにおける
能力の発揮は低下してしまいます。
そのため、仕事や勉強など
高いパフォーマンスを求められる環境では
22∼24度を基準に室温調節をしてみましょう。
※この温度はあくまで平均的な数値なので
これを目安に自分に合った室温調節をしてください。
また、この気温よりも少し高めでも
湿度を30%程度に調節することで
自律神経のバランスが崩れにくいので
気温と湿度を両方調節することで
より良い環境が作れると思います。
ですが、気圧に関しては
室内の気温や湿度のように調節することができません。
ただ、気圧の変動は痛みとも関係があり
痛みは交感神経の働きを活発にするので
痛みを緩和することで気圧の変化に
少しですが対応することができます。
気圧/天気の変化によって起こる痛みには
頭痛(片頭痛など)やケガ、関節症などさまざまありますが
柔軟性を改善することで痛みを緩和することができます。
そのため、日頃からストレッチやマッサージで
特に痛みを生じる部位の柔軟を意識して行い
循環を良くしておくことで
気圧の変動による痛みなどの症状の悪化を
最小限に抑えられることがあります。
最後に
最近は物価高や水道光熱費の値上がりで
いろんな場面でコストを抑えようとして
我慢してしまうことが多いと思いますが
健康面においては一度ダメージを受けると
コストはもちろんさまざまなところでの
代償が大きくなってしまいます。
“常に”空調などで環境を整えることが難しくても
せめて寝室など睡眠中だけでもできるだけ環境を整えて
その日の疲れ・ダメージをしっかりと
回復・修復できるようにしましょう。
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