長時間のデスクワークや長距離移動など
座っている時間が長いと脚が浮腫んでしまって
疲れやだるさを感じやすくなって
ジンジンと痛むこともありますよね。
そんなとき、よくふくらはぎが注目されますが
実は股関節も重要なのを知っていましたか?
今回は、脚の浮腫みを解消するためには
まずは股関節から緩めることが
大切な理由を紹介します。
脚の循環の“玄関”は股関節!
身体の循環は、心臓から送り出された血液が
全身を巡って心臓に戻ってきて
また全身に送り届けられています。
そして、脚への循環は
股関節にある大きな血管や
リンパ管を通じて行われています。
股関節部分で循環が阻害されてしまうと
脚への通路が遮られてしまうので
脚全体の循環が低下してしまい
浮腫みなどの要因となってしまいます。
また、その状態でマッサージなどで
脚の循環を促進して浮腫みを改善しようとしても
股関節で止められてしまいます。
そのため、脚の循環を改善する際には
まず股関節の“スペース”を広げて
通り道を作ることが大切です。
股関節で循環が阻害される原因は?
股関節を曲げた状態は
その周辺を圧迫してしまうので
脚への循環を阻害してしまいます。
そのため、座ったまま、
特にしゃがんだまま長時間過ごしていると
脚の循環を低下させてしまいます。
長時間座ったまま過ごすことで起こる
エコノミークラス症候群は
耳にしたことがある方も多いと思います。
循環が低下すると血流が滞ってしまうので
血栓と呼ばれる血の塊ができやすくなり
突然循環が改善されることで
その塊が心臓や肺などの小さな血管で
詰まってしまうと命も危険になります。
また、股関節の動きがよくないことも
脚の循環を低下させてしまう要因の1つです。
股関節の柔軟が低下すると
その周辺を通っている血管やリンパ管などの
動きを邪魔することになるので
血液やリンパが流れにくくなってしまいます。
その他にも、サイズの合わないズボン(小さい)など
圧迫感の強い服や下着を着用すると
股関節への圧迫が不必要にかかってしまいます。
股関節に“スペース”を作る方法は?
まずは、長時間同じ姿勢で過ごすことは避けましょう。
長距離移動のときやデスクワークなど
長時間座ったまま過ごす時には
定期的に立ち上がって軽くストレッチしたり
周りを少し歩き回ったりするなどして
股関節周辺をしっかり動かしましょう。
また、1日終わりや時間に余裕がある時には
太ももやお尻などを含む
股関節周辺をしっかりストレッチをして
柔軟を維持/改善するようにしましょう。
特に、股関節の前面は
脚への大きな動静脈が通っているので
太ももの前や内側は入念にすると
血流が良くなり浮腫みの改善にも効果的です。
お風呂に入る前に
股関節周辺だけ軽くほぐすことで
入浴による血行促進をよりサポートできます。
たまに、リンパマッサージなどで
股関節の前~内側にかけてを
グリグリと強く押したりするのを見かけますが
股関節前面には大きな動静脈だけでなく
大きな神経も通っていて
それらを傷めるリスクもあるので
力任せのマッサージはおすすめしません。
そして、服装(下着も含む)を選ぶときには
その日の体調や状況を考慮して
サイズ感を調節した方がいいでしょう。
例えば、飛行機や新幹線などで
長距離移動をする際には
比較的ゆったりめのズボンを選んだり
締め付けの強い下着(着圧タイツなど)を
避けたりすることで股関節周辺の
不必要な圧迫を取り除くことができます。
また、女性の場合は生理周期に応じて
腰回りの不調や浮腫みやすさなど
体調の変化が起こりやすいので
それらを考慮することも大切な場合もあります。
最後に
股関節は脚への血流や神経が通る
家で言う“玄関”のような場所なので
その周辺の柔軟が低下したり圧迫されて
狭められてしまうことで
脚の循環が低下して浮腫みの原因に。
同じ避けることはもちろんですが
ストレッチをしたり服装を少し変えることで
軽減できるので意識してみてください。
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