今回は脚や全身の循環改善に
用いられるPedal pumpについて紹介します。
Pedal pumpって?
Pedal pumpはリンパテクニックの1つで
足関節をペダルのように動かし
それを約1分間繰り返し行うことで
脚また全身の循環を促進します。
そのため、脚の循環が低下している時に使われますが
疲労の蓄積や体調不良など
全身の循環低下が要因になり得る場合にも
使われることが多いです。
どんな時に使われる?
このテクニックのキーワードは“循環”です。
そのため、循環を低下させる要因となる
ケガや不調(違和感)、特にそれらが下半身にある場合には
このテクニックはよく使われます。
ケガはもちろん不調(違和感)がある時には
その場所にあるダメージを修復しようと
修復に必要な栄養素などを送り込もうと
一気に血液が流れ込み、これが腫脹や発赤、
熱感を引き起こします。
一気に流れ込むことで渋滞を起こすので
その場の血流/循環は低下して
また、一カ所に血液が流れ込めば
全身の血流/循環も低下してしまうので
結果的に修復を長引かせてしまいます。
Pedal pumpは脚に施術を行いますが
そのとき、全身にも刺激が加わるテクニックなので
局所的かつ全体的な循環のサポートをします。
そのため、ケガなどの目立ったダメージがなくても
疲労の蓄積や体調が回復しないなどの
全身の循環が低下することで起こることの
改善の手助けにもなります。
さらに、リンパは免疫機能において欠かせないので
風邪などの体調不良を起こしやすかったり
体調不良が長引くなどがあれば
このテクニックを使うことで改善を促してくれます。
ただし、Pedal pumpは
リンパを直接的に刺激するものではないので
このテクニック単独での効果は
あまり見込めないでしょう。
気をつけることは?
Pedal pumpは足首をペダルのように動かし
それを一定時間繰り返すことで
テクニックを施します。
そのため、骨折や捻挫などの
足首/足周辺の直接的なケガがある場合には
それを悪化させてしまう可能性があるので
使用は避けなければいけません。
また、足首/足周辺のケガでなくても
下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋)や前脛骨筋のような
足首や足趾の動きに作用する筋肉の損傷がある場合も
足首を動かすことで悪影響を与えてしまうので
このテクニックは使用しない方がいいです。
そして、それらに問題がない場合でも
全身状態を確認する必要があります。
発熱などの全身症状があったり
感染症の疑いがある場合には、循環を促すことで
症状が悪化してしまう可能性があるので
Pedal pumpを含むすべてのリンパテクニックは
使用の適応外となります。
最後に
Pedal pumpはリンパテクニックの中でも
リンパに直接刺激を与えるというよりも
循環をサポートする役割の多いテクニックです。
脚だけでなく全身の循環もサポートしてくれるので
脚を含む全身に不調があるときにはおすすめのテクニックです。
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