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執筆者の写真trefle osteo

脂肪の量が自律神経の働きに関係してる⁉

年齢に連れて代謝が下がったり

運動量や筋肉量が減ったり

時期/タイミング(季節や生理周期など)などによって

体重が増えてしまうことは

普通にありますよね。


だけど、過度な脂肪量は

自律神経の働きと関係があるって知ってますか?


そこで今回は

「自律神経の働きと脂肪量」について紹介します。




脂肪の量の多い・少ないは自律神経が乱れているからかも⁉

脂肪には

皮膚の下に蓄積する皮下脂肪

内臓周辺に蓄積する内臓脂肪の2種類があります。


そしてその脂肪の量は

体脂肪率として表わされることが多く

性別や年齢によって適正な体脂肪率は異なります。


例えば、18~39歳の場合

男性は約11~22%、女性は約21~33%が標準値となります。


また、年齢を重ねれば

代謝率や筋肉量の低下などもあるので

若いときに比べて標準値が数%高くなります。


そして、この体脂肪率高い人では

よく自律神経の乱れがみられます。


交感神経(ストレス神経)は

身体を活発に動かしている時など

身体/脳が覚醒している時に働きが強くなり

体温を上昇させたり筋肉の動きを促進したりするため

本来、エネルギー消費(脂肪燃焼)が多くなります。


そして、交感神経の働きの上昇は

食後にもみられる現象で

それにより食べる量を抑える働きもあります。


そのため食べる量は少ないのに

なかなか痩せなかったりする場合には

交感神経の働きが弱くなっていることもあります。


交感神経の働きが弱まれば

脂肪燃焼が起こりにくい状態になってしまうので

少しの量を食べただけでも

消費するエネルギー量と変わらない

もしくはそれを上回るエネルギー摂取量になってしまい

痩せにくい/むしろ太るようになってしまいます。


また、食べることを抑制する効果も薄れるため

食べ過ぎてしまうこともあります。


ですが、内臓脂肪が多く手足が細いタイプの

中心性肥満の場合では、それと反対に

慢性的に交感神経が過剰に働いている傾向にあります。


慢性的に交感神経が働いている場合

交感神経が放電している状態なので

本来の役割である

"食後に働きを強めて食べる量をコントロールする"

ということができなくなってしまいます。


さらにこれによって肥満の人は

高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めたり

すでに患っていることも多く

心臓や腎臓などさまざまな臓器にも

負担がかかってしまうため

それらの臓器の疾患のリスクも高めてしまいます。


そしてもう1つの特徴が

副交感神経(リラックス神経)の弱さです。


副交感神経の働きは

運動によって強められるため

運動量が極端に少ないと

副交感神経の働きは弱くなってしまいます。


そして運動量が少ないと

休息時のエネルギー消費量(REE)も

少なくなってしまいます。


人の身体は休息時(睡眠時)に

ダメージの修復が活発に行われ

その際にもエネルギーが消費されます。


ですが、日中の運動量が少ないと

そのダメージも少ないため

修復に使われるエネルギー量も少なく

また、副交感神経の働きが弱いため

修復を行うための休息を

十分にを取れないこともあります。


そしてこれらの自律神経の乱れは

体脂肪率が低い人にもみられます


また、自律神経の乱れは

精神疾患の特徴の1つでもあるので

肥満/低体重に加えてうつ病や摂食障害などの

精神疾患を患っていることも少なくないです。



改善するには食事と運動!

体型の改善にも

自律神経の乱れの改善にも

栄養の取れた食事と運動は必要不可欠です。


両方を同時に行うことで

より効率的に体脂肪率の改善や

自律神経の乱れの改善をすることができます。


食べることに歯止めが利かなくなっている時や

無理なダイエットをしている時などは

どうしても食べる物の栄養に

偏りが出てきてしまいますよね。


小中高、どこかで一度は習う5大栄養素である

糖質(炭水化物)、タンパク質、

脂質、ビタミン、ミネラルは

身体を健康に保つために必要な栄養素です。


そのため "〇〇抜きダイエット" のように

栄養に偏りがある食事は

基本的には避けた方がいいですし

長期的に行うことで健康を損なうこともあります。


また、"栄養価の高い食べ物" は

身体にいい栄養素の含有量が高いため

意識して食べると効率的に栄養を摂取できますが

それだけからその栄養素を取り入れようとすると

その他の栄養素を過剰摂取してしまうので

いろんな種類の食べ物から栄養を取ることが大切です。


運動においては

自律神経を整えることも

視野に入れているのであれば

夕方以降は避けた方がいいでしょう。

(詳しくは "自律神経を整えるなら運動も大切!" をチェック!)


また、ウォーキングなどの有酸素運動と

筋トレなどの無酸素運動の両方を取り入れることで

より運動の効果を発揮しやすいです。


ただし、食事や運動は

心臓血管系や呼吸器系に疾患がある方や

精神疾患を患っている方などは

自分の健康状態に合わないやり方をすることで

発作や症状の悪化などの原因になるので

担当医や専門医に相談をして

安全を確認したうえで行いましょう。



最後に

過度な体重の増減は

エネルギー摂取量と消費量のバランスが

崩れることで起こりますが

なぜそこが崩れているのか

何が関係しているのかはさまざまで

自律神経の乱れもその1つです。


日々の疲れやストレス、

生活習慣/リズムの乱れなど

自律神経の働きは日常の何気ないことの

影響を常に受けています。


自律神経の働きをケアすることで

身体の不調を予防/改善できるので

できることから始めてみましょう。

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