背中と胸の痛みは関係している⁉
- trefle osteo
- 2022年7月28日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年11月10日
早速ですが、みなさんに質問です。
胸骨(胸の真ん中にある骨)の両際を
軽く押してみて痛みがありますか?
「ある」と思った方、
背中の状態が良くないかもしれません。
今回は
「背中と胸のつながり」について紹介します。
背中と胸の関係性は?
解剖学に詳しくない方でも
「背中と胸は前後関係にあるから・・・?」
と思う方も多いと思いますが、その通りです。
胸部には胸郭というものがあり
12個の背骨(胸椎)と12対の肋骨と胸骨によって
大きな籠(胸郭)が作られています。
この籠の中には
心臓をはじめ、左右の肺など
とても大切な臓器が収納されています。
今回ポイントになるのは
肋骨(第1~10肋骨)が
胸部の背部(胸椎)と前部(胸骨)の
両方と関節を作っているということです。
肋骨は呼吸に伴って上下に動くことで
胸郭を広げたり縮めたりして
息を吸ったり吐いたりするのを手助けしています。
そして胸椎との関節(肋椎関節)と
胸骨との関節(胸肋関節)の両関節上で
同時に肋骨が動くことで
胸郭の拡大縮小が起こります。
そのためどちらか一つの関節の動きが悪くなると
肋骨自体の動きが悪くなるので
呼吸がしづらくなったり
背中や胸に痛みや違和感が生じたりします。
肋骨の動きが悪くなる原因は?
肋骨の動きが悪くなるのには
肋骨骨折や胸、背中のケガなどによって
長期間(数週間~数か月)に渡って胸郭の固定を行ったり
またストレスや体調不良などで
呼吸が浅い状態が続いてしまうことが
原因となることが多いです。
また肋骨の動きの悪さには
姿勢の悪さも関係しています。
背骨(胸椎部分)と関節を成している肋骨は
背骨が歪むことで肋骨(胸郭)の歪みに直結します。
背骨が側屈したい状態の歪みでは
片方の胸郭が縮められて反対側は拡大されます。
(例:左側屈→左が縮小、右が拡大)


また背骨が捻じれた状態の歪みは
胸郭の捻じれにもつながります。
さらに胸椎部分の側屈と捻転運動は
連携している(Coupled motion: type 2)ので
側屈の歪みと捻転の歪みは
同時に存在することがほとんどです。
そのため
胸郭の捻じれと片側の拡大(反対側の縮小)が
同時に発生していることになり
胸郭全体の動きが悪くなり
関節部分(肋椎関節と胸肋関節)に負担がかかり
痛みや違和感として症状が出てくることがあります。
しかし、胸郭の拡大縮小は
12対の肋骨で行われているので
2~3本の肋骨の動きが悪くなっても
他の肋骨でそれを補おうとするので
肋骨の動きが悪くても気づいていない方が多く
慢性化している状態になってから初めて
呼吸のしづらさや痛みなどで
自覚するケースが多いです。
どうやって改善・予防する?
痛みや呼吸のしづらさなど
明らかな症状が出てきている場合は
まずは治療を受けましょう。
治療を行う際には
胸椎部分のマッサージや矯正(必要であれば)に加えて
痛みや違和感のある肋椎関節と胸肋関節や
胸郭全体に対してBLTを行ったり
胸郭の拡大縮小に関係する筋肉のMETを行うことで
痛みの軽減やポジショニングの改善、
動きの柔軟性の改善を図りましょう。
また横隔膜の治療を行うことで
呼吸の改善を行い
治療を行った関節や胸郭に負担を
軽減するようにしましょう。
そして今は目立った症状がない場合は
それらの症状が出てこないように
予防をすることが大切になります。
確かに背骨の動きなどに
特化した運動を取り入れることにより
より予防や改善に効果的ですが
ここではだれでも簡単に
すぐに始められることを紹介します。
それは呼吸と姿勢の意識です。
ここで言う”呼吸”は深呼吸のことで
座った状態(背筋を伸ばす)や
仰向けで寝た状態で行います。
<やり方>
まずは5カウントしながら
鼻からゆっくりと息を吸い込みます。
そして5カウントしながら
口から(口をすぼめて)ゆっくりと息を吐きます。
これを10~15回繰り返してください。
ここでポイントとなるのは
胸を大きく広げながら息を吸い
胸を縮めながら息を吐くことを
意識しながら行うことです。
また深呼吸は身体を
リラックスモードにしやすくする効果もあるので
寝る直前に布団やベッドの上で行うのもおすすめです。
姿勢に関しては
特にデスクワークが多い方は
定期的に伸びなど軽いストレッチをして
背筋を伸ばす意識をしましょう。
また椅子やデスクの高さ、パソコンの位置などを
自分の身体に負担のかからないように調節するなど
なるべく姿勢のいい状態で仕事ができように
環境づくりを行うことも重要になってきます。
最後に
立っていても座っていても運動量の多い
背中の痛みや呼吸のしづらさは
日常生活に支障をきたすこともあり
睡眠の妨げになるなど
さらなる身体の問題を起こす原因にもなります。
現在症状がない方も
最近「疲れているな」「ストレスなことが多いな」など
身体に負担がかかっていたり不調を感じた時には
深呼吸を行ってみたり
姿勢の改善を行うなどして予防を行いましょう。
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