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執筆者の写真trefle osteo

肩の動きの改善には、MET×Articulatory technique!

疲労や筋力不足、年齢的によるものなど

肩の動きを悪くなる原因はさまざまあります。


そしてそれには

皮膚や筋肉、靭帯など

肩周辺のいろんなものが関与しているので

動きを改善が難しいことも少なくありません。


そこで今回は

肩の施術で効果的なテクニックの組み合わせとして

「MET×Articulatory technique(AT)」を紹介します。




どうして肩の動きの改善にはMET×ATが効果的なの?

“肩”と一口に言っても

肩関節をスムーズに動かすには

実はその他の関節の動きの影響も受けていて

下記の3つの関節が大きく影響しています。


  • 胸鎖関節(胸骨と鎖骨)

  • 肩鎖関節(鎖骨と肩峰突起)

  • 肩甲胸郭関節(肩甲骨と胸郭)


肩関節を動かす時

腕の動きに合わせて鎖骨と肩甲骨も動いているので

その鎖骨と関節を作っている胸鎖関節、

肩甲骨と関節を作っている肩甲胸郭関節、

鎖骨と肩甲骨で関節を作っている肩鎖関節は

動きが悪くなるとダイレクトに

肩関節の動きの悪さに影響します。


ですが、これらの関節は

その関節だけを動かすことは難しく

肩関節/腕の動きと連動させて

施術を行うことが多いです。


また、これらの関節は動きが大きくないので

筋肉収縮を利用したMETと

関節の動きを他動的に反復するArticulatory techniqueの

2つを組み合わせることでより効果的に

関節に動きを生み出すことができます。



施術の時のポイントは?

先ほど紹介した3つの関節に対して

アプローチをかける時のポイントは

肩関節を大きく動かしすぎないことです。


多くの場合、テクニックを施す際には

動かしている/力を入れている直近の関節を

ターゲットとしているので

動きが大きくなる=改善されているとなります。


ですが、今回の場合には

直接運動を加えているのは肩関節で

胸鎖関節、肩鎖関節、肩甲胸郭関節は

その動きに伴って間接的に動いています。


そのため、肩関節の動きだけに意識しすぎると

肩関節へのアプローチになってしまい

本来刺激したい他の関節への効果が薄れてしまいます。


確かに、上記3つの関節の動きが良くなれば

肩関節の動きはよくなりますが

肩関節の動きの良し悪しだけで

それらの関節の動きを評価できません。


肩関節を適度に動かしながら

あくまで胸鎖関節/肩鎖関節/肩甲胸郭関節に

刺激を加えることが大切です。



注意することは?

まずはターゲットとする関節周辺の状態です。


ターゲットとする関節周辺でケガをした直後は

固定や安静が必要になるので

施術を行うことで症状の悪化や

修復/治癒が遅延してしまう可能性があります。


そして肩関節の状態も注意する必要があります。


肩関節周辺のケガの直後は

そのケガの再発や症状の悪化の原因になるので

肩関節の動きを利用した施術は避けましょう。


また、肩関節の関節症や五十肩などの場合は

関節を動かすことで痛みが強くなったり

施術後に症状が悪化してしまうことがあるので

様子を見ながら気をつけて施術を行う必要があります。



最後に

身体にはたくさんの小さな関節や

動きの小さい関節がたくさんあり

それらの関節の動きが悪くなることで

大きな関節の動きも悪くなってしまいます。


肩関節の動きが悪くなっていたり

動かすことで痛みや違和感がある場合には

一度、胸鎖関節/肩鎖関節/肩甲胸郭関節を

確認してみてください。

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