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執筆者の写真trefle osteo

肋骨の動きが悪いと、首が痛くなる⁉

みなさんは、首の痛みに悩んでいませんか?


マッサージやストレッチをしても

なかなか良くならなかったり

首の痛みが原因で頭痛まで…

なんてことになっていませんか?


その原因、肋骨の動きが悪いからかもしれません。


そこで今回は

「肋骨の動きと首の痛みの関係性」について紹介します。




どうして首が痛くなるの?

肋骨は呼吸の際に

さまざまな筋肉によって動いていますが

第1&2肋骨を動かす筋肉の中には

首からの筋肉、斜角筋(前、中、後)があります。


この筋肉は呼吸において

特に深呼吸をした時により胸郭を広げるために

第1&2肋骨を引き上げる役割があります。


普段の呼吸では

そこまで大きく胸郭を広げる必要がないので

働くことは少ない筋肉ですが

肋骨の動きが悪くなると

この筋肉への負担が大きくなってしまいます。


また斜角筋は

顔を横に向けたり頭を横に倒したりするなど

首のさまざまな動きをするうえで

とても重要な働きを持っています。


その結果、この筋肉に疲労が蓄積して

ハリやコリなど柔軟性が低下することで

首の痛みや違和感、動きの悪さなどの

症状が出てきてしまいます。



どうして肋骨の動きが悪くなるの?

肋骨の動きが悪くなる原因はさまざまですが

ポイントとなるのが呼吸が浅くなることです。


呼吸が浅いと

それに伴って肋骨の動きは小さくなり

特に胸郭を縮める(息を吐き切る)動きが

小さくなってしまいます。


息をしっかりと吐き切らない状態で

息を吸ってしまうと

胸郭が広がった状態からさらに広げようとするので

深呼吸の時に使う筋肉を普段の呼吸から

常に働かせてしまうことになります。


呼吸が浅く肋骨の動きが小さくなると

その分肋骨の関節の柔軟性低下や

肋骨を動かしている筋肉のコリやハリによって

肋骨の動きが悪くなってしまいます。


そして、呼吸が小さくなってしまう要因の1つは”痛み”です。


肋骨の骨折や捻挫などのように

肋骨/肋骨の関節そのものにケガをしてしまうと

普通の呼吸の時にも強い痛みを感じてしまうため

意識的に呼吸を浅くして

肋骨がなるべく動かないようにします。


ケガの度合いにもよりますが

骨折のように治るのに数週間かかるケガでは

長期間に渡って肋骨の動きを抑えることになるので

肋骨の動きが悪くなりやすくなります。


さらに、肋骨周辺に限らず

頭痛や腰痛など身体のどこかに痛みがある時

人は無意識に呼吸が浅くなってしまいます。


このような痛みは

慢性化(痛みが発症してから3カ月以上)しているものが多く

それに伴って呼吸が浅い期間も長期化してしまうので

肋骨の動きを悪くなる原因になります。


別の要因としては”ストレス”が挙げられます。


人はストレスを感じると”痛み”同様に

呼吸が浅くなります。


何かの発表の前など

極度の緊張状態にある時はもちろん、

日々の不安感や緊張などのストレスの蓄積

呼吸を浅くする原因となります。


極度の緊張状態は

緊張する対象の出来事が終わると

ほとんどの場合が緊張から解き放たれるので

一時的に呼吸が浅くなっているだけで

肋骨の動きが悪くなることは少ないです。


ですが、ストレスの蓄積の場合は

慢性化した痛みと同じように

長期的に呼吸が浅くなってしまうので

肋骨の動きが悪くなってしまうことが多いです。


また、長期化/慢性化した痛みやストレスは

自律神経の乱れの原因にもなるため

肋骨の動きだけに限らず

身体にさまざまな不調を引き起こしてしまいます。


他にも、姿勢の悪さ

肋骨の可動域を狭めてしまったりして

肋骨の動きそのものを邪魔してしまう要因となるので

普段から姿勢が良くないと

結果として、肋骨の動きを悪くする原因となってしまいます。



予防・改善するには?

予防としては

慢性的/長期的に呼吸が浅くなってしまう要因を

できるだけなくしましょう。


”痛み”や”ストレス”がある場合には

生活習慣(睡眠、食事、運動)の改善

その原因となっているものの改善をして

必要であれば、専門家/専門医に相談をして

できるだけ早めに軽減しましょう。


また、ケガなどによるものは

痛みが生じる動きなどは避けて

ケガが長期化しないように注意しましょう


そして、すでに肋骨の動きが悪くなっている場合には

ストレッチなどで肋骨周辺の柔軟性を改善したり

肋骨の動き、特に息を吐くときに

胸郭を締めることを意識しながら深呼吸をするなど

肋骨の関節を意識的に動かすことが大切です。


ですが、凝り固まった関節を無理に動かそうとすると

痛みを生じたり、捻挫などのケガの原因にもなるので

しっかりとやり方の指導を受けたうえで

無理のない範囲内で行うことが重要です。



最後に

肋骨の関節は、その他の関節と比べて

動きが悪くなっても自覚しにくい関節で

指摘されて初めて気づくことが多いです。


呼吸がしづらいなどの症状がある場合はもちろん

疲れが取れにくかったり

睡眠の質が低下している場合には

呼吸/肋骨の動きが影響していることもあるので

気になる時には確認してみましょう。

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