みなさんは肩コリに悩んでいませんか?
仕事や家事、育児など
日々の疲れやストレスで肩が凝ってしまって
ひどい時には頭痛までしてきたりと
日常生活にも影響してしまうこともありますよね。
でもその肩コリ、
本当に疲れやストレスだけが原因ですか?
実は筋力低下でも
肩コリが起こってしまうんです。
今回は肩コリと筋力低下について紹介します。
そもそも肩コリって?
肩コリは肩周辺の筋肉に
コリが出てしまうことで痛みや違和感、
肩の動かしづらさなどの
肩周辺の不調を引き起こしてしまいます。
肩の周辺にさまざまな筋肉があり
肩甲骨を中心に首から付いているものや
腕から付いているものなどがあります。
そのため、肩コリは首コリなどの首不調や
肩関節周辺の痛みや動かしづらさなど
首~腕の広い範囲での不調を
引き起こす原因にもなってしまいます。
どうして筋力低下で肩コリに?
筋力低下が肩コリの原因になるのは
肩関節の構造が関係しています。
筋力低下すると
姿勢の維持や何気ない動作でさえ
その筋肉にとってはオーバーワークとなり
疲れを感じやすくハリやコリを起こしやすくなります。
それに加えて
肩関節は関節可動域が広い分
構造上とても不安定な関節で
安定性を高めるために
筋肉によるサポートがとても重要です。
特に肩のインナーマッスルである
ローテーターカフ
(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)は
肩関節において主に上腕を
内外旋(内・外に捻る動き)させる働きがありますが
上腕骨頭を関節窩(肩甲関節窩)に
引き寄せるという大きな役割があります。
腕は肩関節からぶら下がっている状態なので
寝ている(横になっている)時以外は
常に重力によって下に
引っ張られていることになります。
そのため、筋肉によって
それに対抗する牽引力が必要で
その大部分をローテーターカフが担っているのです。
そして腕を動かす時には
そこからさらに筋肉を働かせることになります。
ですが、これらの筋肉は
上腕二頭筋や三角筋のように
関節の動きのメインを担っているわけではなく
また筋肉も小さいので
意識してトレーニングをしないと
衰えてしまいがちです。
そのため、これらの筋力が低下することで
筋力以上の働きをしないといけなくなったり
これらの筋肉を含む、
周辺の筋肉や靭帯への負担も大きるなるため
結果として "肩コリ" を
引き起こしやすくなってしまいます。
肩コリを軽減するには?
肩コリ軽減には
筋力トレーニングとストレッチがマストです。
先ほども紹介したように
筋力低下は肩コリを起こしてしまう
大きな要因の一つです。
多くの場合、年齢を重ねれば
運動量は少なくなり
それに伴い筋力も低下してしまいます。
そのため肩回りの筋肉、
特にローテーターカフを意識して
筋力の向上/維持を行うことが大切です。
また、筋肉のダメージの修復や
疲労の回復を促進するために
ストレッチをすることも必要です。
ダメージや疲労の蓄積は
痛みや違和感などを引き起こすだけでなく
ケガの原因にもなります。
そして、姿勢や身体の使い方のクセなど
日常生活の中での悪い習慣を
見直して改善することも
肩コリの軽減・予防の1つです。
例えば、デスクワークが多く
姿勢が猫背になりやすい方の場合は
仕事の合間に軽く胸のストレッチをしたり
デスクや椅子の高さの調節など
仕事環境を改善することで
身体への負担を軽くすることができます。
その他にも、水分を意識して取ったり
睡眠を十分にとることで
運動やストレッチの効果を促進することができるので
日常の何気ないことにも気をつけてあげることで
肩コリの改善・予防につながります。
最後に
”肩コリ=マッサージを受ける”という
考えになってしまうことが多いと思いますが
マッサージでは肩コリを改善することはできません。
もちろん、一時的にコリやハリを取り除けるので
痛みや違和感などを緩和できますが
根本的な原因を改善できなければ
時間が経てばまた不調になってしまいます。
簡単なトレーニングやストレッチを
生活の中に取り入れることで
肩コリの予防・改善になるので
できることから始めてみてください。
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