「ストレッチをするように
勧められたから習慣にしていたのに
逆に身体の状態が悪くなった」
なんて経験したことがあったり
耳にしたことはありませんか?
そこで今回は
ストレッチによる影響について紹介します。
ストレッチで身体に与えるいい影響は?
ストレッチは
筋肉や関節周囲の靭帯や筋膜などを
関節の曲げ伸ばしを利用して
柔軟性を改善させる働きがあります。
そして、関節周辺の柔軟が改善されれば
関節にゆとりができるので動きがよくなり
関節内の循環も改善されるので
痛みや炎症などの緩和や
ダメージの回復が促進されます。
また、筋肉の柔軟性が高くなれば
筋肉内の血流の改善にもなるので
疲労やダメージの蓄積を緩和して
コリやハリを軽減させることができます。
特に変形性関節症のように
関節の動きに制限がかかっている場合は
多少の痛みは伴っても
ストレッチを含めて関節運動を積極的にして
関節可動域を維持することがとても大切です。
身体(関節)が柔らかい=不安定!?
関節とは、2つ以上の骨の連結部分のことで
その連結部分は関節包によって包まれ
靭帯によって繋がれています。
靭帯は筋肉などと
比べると柔軟性は低いですが
正常な関節の動きを邪魔しない程度の
柔軟性(弾力性)はあり
適度な運動によってそれを維持したり
ストレッチによって高めることができます。
そのため、関節の安定は
基本的には靭帯が役割を担っていますが
靭帯の柔軟性によって低下してしまう
関節の安定性を筋肉がサポートしています。
一般的に「身体が柔らかい」とは
関節が柔らかいことを指すことが多く
靭帯を伸ばして関節可動域を
広げている状態なので
靭帯による関節の安定性は
低下していることになります。
ストレッチと筋トレはセット!
ストレッチをすることで
身体の疲労・ダメージの回復/修復を促進したり
関節の可動域が広くなることで
身体を使いやすくなり
良い効果を感じることが多いと思います。
ですが、ここまで紹介したように
関節可動域が広くなったということは
その分、関節が不安定になっているということ。
筋力を改善せずにストレッチだけをしていると
関節が不安定の状態が続き
いずれは捻挫など関節周辺の
ケガを引き起こしやすくなってしまいます。
また、年齢を重ねるごとに
筋力は低下していってしまうので
「ストレッチだけをして筋トレはしない」は
関節の安定性をどんどん低くしてしまうので
最低限の筋力維持のためにも
適度な運動は必要になります。
特に運動不足によって
身体(関節)が硬くなっている場合
裏を返せば関節が必要以上に
安定しているということ。
つまり、筋肉が関節の安定を
サポートする必要があまりなくなるので
筋力が低下していること多いです。
そのため、適度に運動、
特にインナーマッスルや体幹を中心とした
筋力を(運動強度によりますが)2~3日に1回して
ストレッチをできるだけ毎日するようにすると
身体をいい状態に保てるようになります。
最後に
今回の内容を
“柔らかい=不安定” “硬い=安定”と要約して
「結局ストレッチしない方がいい」
「ストレッチしなければ運動もしなくていい」
と思ってしまう人もいるかもしれませんが、
関節可動域が狭くなってしまうと
日常の何気ない動きでも
関節に負担がかかってしまいます。
また、筋肉(骨格筋)は
身体を動かしたり安定させる働き以外にも
体温調節や代謝などの健康維持に欠かせない
さまざまな役割を持っています。
運動やストレッチの習慣がない方は
簡単なものからでいいので
少しずつ生活に取り入れてみてください。
Comentários