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執筆者の写真trefle osteo

手首・足首の動きの改善にはWhipping

以前、手首や足首の施術には

Articulatory technique/mobilisationが

おすすめだと紹介しましたが

今回は手首や足首に使えるHVLAの1つである

Whippingについて紹介します。



Whipping techniqueって?

Whippingとは鞭を打つ動作のことを表し

手首と足首に鞭を打つような動作を行うことで

テクニックを施します。


このテクニックはHVLAに分類されるので

ダイレクトテクニックであり

OMTの中でもパワーのかかるものです。


そのため、うまく使えれば

手首や足首の動きの改善や不調を軽減できますが

注意しないと不調の悪化やケガの原因にもなります。



どんな時に使う?また、注意することは?

Whipping を使うタイミングとしては

手首や足首の関節の動きが悪くなっている時です。


手首であれば、手根骨をターゲットにして

テクニックを施すことが多いです。


例えば月状骨の動き(手首の背屈・掌屈)が悪ければ

月状骨に力を加えながらWhippingを行います。


足首の場合には

距腿関節の動き(足首の背屈・底屈)が

悪いときに用いられます。


そして、このテクニックを使う際には

いくつか気をつけなければいけない事があります。


まずはこのテクニックを施す

関節周辺の状態をしっかり把握する必要があります。


関節自体また関節周辺の

骨折や捻挫などの直近のケガ

変形性関節症や関節リウマチなどの

関節症ように関節自体に問題がある場合

このテクニックは症状を悪化させる危険があります。


また、靭帯の損傷などによって

関節の安定性が低い場合や柔軟性が高い場合には

このテクニックによる効果が出にくいだけでなく

関節のケガや不調の原因となってしまう可能性があります。


そして、Whippingは

ターゲットは手首・足首ですが

テクニックの動作はその周辺の関節である

手首の場合は肘や肩、足首の場合は膝や股関節にも

引っ張る力(牽引力)が加わります。


そのため、それらの関節を痛めていたり

不調を抱えていたりすると

このテクニックの影響を受けて

だるさや痛みが出たり強くなるなど

症状が悪化してしまう可能性があるので

それらの関節の状態によっては

使用しない方がいいこともあります。



最後に

手首や足首の動きを改善するのに

一役買ってくれるWhippingですがHVLAの1つなので

手首や足首の関節やその周辺の状態もそうですが

その近くの関節の状態によっては

適さない場合もあるので

テクニックを施す関節とその周辺を

しっかり確認してから施術を行う必要があります。

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