top of page
執筆者の写真trefle osteo

成長期×スポーツはオスグッド病を起こしやすい!?

成長期になると、“成長痛”という言葉があるほど

身長が急激に伸びると痛みや違和感を

感じてしまうこともあります。


そして、その時期にスポーツをしているなど

活発に身体を動かしている子は

さまざまな身体の不具合を

生じやすくなってしまいます。


そこで今回は

成長期の子供によくみられる

オスグッド病について紹介します。




オスグッド病って?

オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)とは

大腿四頭筋の付着部である脛の骨が(脛骨粗面)が

筋肉の牽引力(引っ張る力)によって持ち上げられてしまい

運動時や運動直後に膝のお皿の下付近に

痛みを生じてしまうものです。

オスグッド病

骨の端の部分(骨端)には

成長が終わるまでの間、成長軟骨(骨端軟骨)があり

この部分が活発になることで骨の成長が起こります。


ですが、この部分を含む骨全体的な強度は

成人の骨に比べて低いため、骨の強度を上回る過度な筋力

その筋肉の付着部にダメージを与えて炎症を起こしたり

その部分を引き剝がして(剥離)しまいます。


また、骨の成長速度に筋肉が対応できない場合にも

牽引力は強くなってしまい

筋肉付着部への負担が大きくなってしまいます。


太ももの前にある大腿四頭筋は

身体の中でも筋肉が大きく強いため

このタイプのケガでオスグッド病は発症率は高いです。


そのため、骨の成長速度が激しい時期の

走る跳ぶなどの活発な膝の運動は

オスグッド病の発症リスクを高めてしまいます。


一般的には、成長速度や運動量から

12∼13歳前後の男の子に多くみられる傾向にあり

成長の終わりとともに症状も落ち着きます。



予防・症状の緩和はどうする?

オスグッド病の予防、

または症状を緩和させるポイントは

大腿四頭筋の柔軟性です。


筋肉の柔軟性が低下してしまうと

筋肉が働いていない時も

付着部へ常に牽引力が働いている状態になるので

発症のリスクを高めたり

症状を悪化させてしまう可能性があります。


そのため、大腿四頭筋を含む

太もものストレッチはとても重要です。


ただし、すでに発症している場合には

ストレッチによって痛みが強くなることがあるので

サポーターやテーピングをしたり

最初にマッサージで表層の筋肉を緩めるなど

なるべく筋付着部に負担がかからないように

痛みのない範囲で行うことが大切です。


そして、発症をした場合は

激しいひざの曲げ伸ばしの運動は控えましょう


過度なランニングや繰り返しのジャンプ、

スクワットなどの大腿四頭筋の筋力UPを

目的としたトレーニングは

症状を悪化させてしまいます。


柔軟を意識したトレーニングを中心に

身体の成長を邪魔しない

身体づくりをすることが大切です。


また、運動した後には

アイシングをして炎症を最小限に抑えることで

痛みやダメージを緩和することができます。



最後に

オスグッド病を発症しやすい年齢は

部活動などスポーツをしていれば

プレーの上達や試合の勝敗への意識が強くなりやすく

練習やトレーニングにも力が入り

多少の痛みであれば我慢をしてしまうことも

少なくありません。


しっかりとコミュニケーションをとり

身体の状態と今後のプロセスを明確して

その子に合った練習量やトレーニングを

計画することが大切です。


Комментарии


bottom of page