仕事や家事、育児など
忙しい日々を送っている方も多く
何かをしながらできる
ながら運動やながらストレッチを
取り入れている方も少なくないと思います。
ですが、ながら運動/ストレッチには
気をつけないといけないもあり
個人的にはあまりおすすめできません。
そこで今回は
ながら運動/ストレッチの注意点や
やり方などを紹介します。
“ながら”でしない方がいいのはなぜ?
稀にいくつかのことを
同時にこなすことができる人がいますが
基本的に複数のことを同時進行すれば
注意/意識にはばらつきがでてしまいます。
例えば、話を聞きながらタイピングをした場合
話の内容を所々しかちゃんと聴けていなかったり
タイピングミスが多くなったりします。
これは“ながら”運動/ストレッチでも同じことで
何かをしながら運動やストレッチを行った場合
その何かに注意/意識が偏った時には
運動/ストレッチが疎かになってしまいます。
運動やストレッチは
「ここをトレーニングしたい」や
「ここを伸ばしたい」など
目的がピンポイントなことが多いので
そのフォーム(形)はとても重要です。
ですが、運動/ストレッチに対する
注意/意識が低下してしまうと
このフォームが崩れやすくなってしまいます。
フォームが崩れると
運動/ストレッチの効果が軽減したり
崩れ方によっては筋肉や関節などを傷めてしまい
ケガや不調を引き起こしてしまうこともあります。
また、何かをしながら運動/ストレッチをする場合
あくまでその何かを継続することが前提になるので
組み合わせによっては
最低限の筋力/柔軟が必要な場合もあります。
そのため、原則として
運動/ストレッチをするときは時間を確保して
その動きにちゃんと意識を向けた方がいいです。
“ながら”でやっても大丈夫な動きは?
とはいえ、忙しい日々の中で
運動/ストレッチのための時間を
十分に確保することが難しい方も
少なくないと思います。
そこで、“ながら”運動/ストレッチで
避けた方がいいものとやっても大丈夫なものを
いくつか紹介します。
まず、“ながら”運動で避けた方がいいものは
スクワットやウエイトを使ったトレーニングのような
1つの動きを反復して行うものです。
反復動作を伴う運動/トレーニングでは
回数を重なるごとに筋疲労が増していくため
意識していてもフォームが崩れやすく
間違ったフォームで続けることで
関節への負担が大きくなってしまい
ケガを起こしやすくなってしまいます。
逆に、等尺性収縮を利用したものは
“ながら”運動で取り入れても大丈夫です。
等尺性収縮とは
筋肉を一定の長さで保った状態で力を入れることで
例えば、「両手を胸の前で合わせて押し合う」や
「ある姿勢/ポジションをキープする」のように
関節は動かさないけど力は入っている状態です。
これであれば、最初にフォームの確認だけしておけば
あとはただ継続的に力を入れればいいだけなので
比較的効果も安定していてリスクも小さいです。
ただし、継続時間が長すぎると
途中でフォームが崩れることがあるので
長い時間やり続けるよりも
1分以内のものを複数回繰り返す方がいいでしょう。
ストレッチにおいては
基本的に“ながら”でやっても大丈夫です。
ストレッチには
動きを交えながら行う動的ストレッチと
伸びた状態で止める静的ストレッチの
大きく分けて2つあります。
動的ストレッチは
ウォーミングアップで使われるストレッチ法で
筋肉を使いながら関節を柔らかくしていきます。
運動/トレーニングほど
身体に負担のかかる動きではないので
ケガは起こりにくいですが
何かをしながら行う際には注意が必要です。
また、静的ストレッチは
伸ばす姿勢を維持するだけなので
“ながら”でするのにおすすめです。
ただし、ストレッチの時間が長すぎると
関節周辺を傷めてしまうことがあるので
ストレッチの長さは気にかけておきましょう。
“ながら”運動/ストレッチで相性のいいものは?
ここまで紹介してきたように
運動やストレッチを“ながら”でするにしても
安全面を考慮すると
一番意識を集中させたいです。
そのため、“ながら”の組み合わせとして
相性がいいものは単純作業のものです。
例えば、歯磨きや髪を乾かすなど
そこに対してそこまで意識しなくても
作業として成立して、なおかつ
身体の自由がききやすいものであれば
“ながら”運動/ストレッチをしても
こちらへの意識を高くすることができます。
また、身体の自由がきくという意味では
観る/読む、聴くなどの五感との組み合わせは
基本的に相性はいいです。
特に、「音楽を聴きながら」は
運動の際にモチベーションを上げたり
ストレッチの際には気持ちを落ち着かせる
サポートもしてくれるので
やっている人も多いですよね。
ただ、「大事な書類を読む」など
意識を集中させる必要があることは
組み合わせとして避けた方がいいです。
最後に
“身体を動かす✖頭を使う”ことは
実は脳を活性化させるのにとても効果的で
認知症予防にもなると言われています。
そのため、“ながら”運動/ストレッチは
組み合わせるものによっては
身体にも脳にもとてもいいです。
ただ、安全を考えると運動/ストレッチに
意識を集中できる状態が望ましいので
「○○しながら運動/ストレッチ」というよりは
「運動/ストレッチをしながら○○する」というように
あくまで意識を運動/ストレッチに向けたうえで
“ながら”を取り入れてみるといいかもしれません。
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