子どもって起きている間は
ずっと騒いでいたり走り回っていたりして
体力おばけなのかなと思うほど活発ですよね。
ですが、そんな体力おばけなのとは裏腹に
身体はとても未熟でケガなどを
引き起こしやすかったりします。
そこで今回は
子どもの踵の痛みの大半を占める
セーバー病について紹介します。
セーバー病って?
セーバー病 (Sever's disease)とは
踵骨骨端症とも言い
踵への繰り返しの衝撃によって
踵骨(踵の骨)の成長板付近に炎症が起こり
痛みを生じるものです。
名前に病や症がついていますが
分類的には小児のケガにあたり
病気ではありません。
症状としては
踵の後方に痛みを感じて
走る跳ぶなどの踵への衝撃が
大きいアクティビティによって痛みが悪化します。
また、痛みある周辺は
赤く腫れるなどの炎症症状もみられ
強い圧痛もあります。
セーバー病は
8~14歳付近の思春期の子どもに多くみられ
特に、新体操やバレーボールなど
踵に強い衝撃を繰り返すスポーツを
している子に起こりやすいです。
踵骨の成長板周辺の炎症によるセーバー病は
成長が終わり、成長板がなくなることで
症状が自然と消えていくため
大人には起こりません。
※大人の場合はアキレス腱炎などが考えられます。
予防・改善はどうする?
セーバー病は
踵の炎症によって痛みを起こしているので
安静にすることで症状を緩和できます。
炎症が強い場合には
アイシングをすることで
炎症を最小限に抑えることができるので
運動後に取り入れることで
運動直後の強い痛みを緩和することができます。
また、歩くなどの日常生活に支障が出るようであれば
一時的に固定をして絶対安静にして
炎症が落ち着くのを待つ必要がある場合もあります。
運動中/競技中の踵への衝撃を抑えるために
運動/競技に特化していて
なおかつ自分の足に合っている靴を選ぶことも
大切なポイントの1つです。
同じ運動/競技をしていても
衝撃吸収に優れた靴かどうかで
セーバー病になるリスクはだいぶ変わります。
そして、ふくらはぎ(アキレス腱)の
ストレッチをすることも大切です。
アキレス腱は踵の後方に着いていて
走る・跳ぶなどの動きの際に
付着部に強い牽引力(引っ張る力)を加えるため
ふくらはぎの筋肉やアキレス腱の
柔軟性を高めることで
踵への衝撃を緩和することができます。
最後に
踵だけに限らず
子どもの身体は全体的に未熟な分
脆弱なポイントも多く存在するため
過度な衝撃(激しい運動など)によって
ケガを引き起こしやすいです。
その運動/スポーツに合ったアイテムを使ったり
運動/競技後にはストレッチを習慣にするなど
身体のケアをしっかりして
ケガや不調を最小限に抑えるようにしましょう。
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