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執筆者の写真trefle osteo

変形性関節症(OA: Osteoarthritis)

膝や手の指など、年齢を重ねると

それまでたくさん使ってきた関節は

炎症と痛みを起こし

最終的には変形をしてしまうことも…。


今回はそんな現象をおこしてしまう

変形性関節症について紹介します。




変形性関節症って?

変形性関節症(OA)は

関節軟骨の破壊と再生のバランスが

崩れてしまうことによって起こってしまいます。


年齢(50代以上)や使いすぎ

関節周辺のケガや繰り返しの衝撃などが

原因となって起こることが多く

その他にも

肥満や間違った食事制限、喫煙などによって

関節に十分に必要な栄養素が送られなくなることで

発症することもあります。


症状としては

・関節の痛み

・関節可動域の低下(関節の動きが悪くなる)

・関節周辺の腫れなどの炎症症状

・関節の変形

があげられます。


関節の動きが悪くなったり、関節の変形など

変形性関節症は

症状的に関節リウマチと似ていますが

関節リウマチが自己免疫疾患であるのに対して

変形性関節症は使いすぎなどによるものなので

原因が全く異なります。


また症状としても

関節リウマチの場合は左右対称に

手足の指の関節などの小さな関節から発症するのに対して

変形性関節症の場合は左右非対称なことが多く

最も起こりやすいのは膝や股関節です。


※ただし、膝や股関節の変形性関節症の場合

体重のかけ方や歩き方が変わることによって

反対側の膝や股関節も時間差で起こることがあります。



予防や改善方法は?

予防としては

まずは関節周囲への栄養素の滞りが起こらないように

バランスの取れた食事

喫煙の量を減らしたり禁煙

体重の管理が必要になります。


これらの予防は

変形性関節症だけに限らず

その他にもさまざまな病気/病変の予防にもなるので

できることから始めてみてください。


また、仕事上もしくは運動/スポーツなどによって

使いすぎが懸念される場合には

マッサージやストレッチ

熱感がある時にはアイシングをするなどの

日々のケアが大切になってきます。


変形性関節症などによる

仕事への支障や

運動/スポーツの妨げは

生活面においても精神的な面においても

大きなダメージを引き起こしやすいので

日々のケアをしっかり行うことで

肉体的以外の予防にもつながります。


すでに変形性関節症の症状が出ている場合には

まずは整形外科でしっかりと診てもらいましょう。


痛みや炎症があれば

薬を処方してもらうなどして

痛み・炎症反応の軽減を行いましょう。


また、痛みが伴う動きは症状を増強させたり

逆に「痛いから」と動かさなすぎると

関節の動きがさらに悪くなってしまうので

負荷をかけずに(ウェイトを使わずに)

痛みのない範囲で関節運動を行うことが大切です。


さらに、関節の動きが悪くなることによって

関節周辺組織(皮膚、筋膜、筋肉など)の

柔軟性の低下も起こってくるので

マッサージやストレッチを行うことで

関節周辺組織のこわばりによって

関節が悪くなることを防ぎます


※OMTでは、

STM・MET・MFR・BLT・Articulation/mobilisationは

関節可動域の改善や

関節周辺の血液循環の改善の効果があります。


もし、変形の症状が著しく

日常生活に支障をきたす場合には

人工関節置換術などの

外科的な処置も必要になることもあります。



最後に

関節の痛みや動きの悪さ、

関節の変形などは

日常生活に支障をきたしたり

精神的なダメージも引き起こすこともあるので

できることから予防を始めてみてください。

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