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執筆者の写真trefle osteo

健康を考えるなら、まずは睡眠から! PART.1

仕事や勉強、育児などで

日々の睡眠時間が短くなっている人も

多いのではないでしょうか?


ですが、睡眠時間を短くしてしまうと

日々の生活に支障をきたすだけではなく

病気などを引き起こす原因となってしまいます。


今回は私たちが生きるうえで欠かせない

「睡眠」について紹介しますが

少し内容が多いので2回に分けて紹介します。




睡眠不足で心も身体もボロボロに⁉

睡眠している間は

日中(起きている間)に受けたダメージを修復するため

睡眠時間は1日においてとても大切な時間です。


脳細胞の中には

起床時よりも睡眠時の方が

5~10倍も活発に活動をする細胞があり

これらの細胞の働きによって

脳を含めた全身のダメージの修復を行っています。


この”ダメージ”には

もちろん、疲労やケガなどの

”肉体的なダメージ”もありますが

緊張や不安、ストレスなどの

”精神的なダメージ”も含まれています。


そのため、睡眠時間を削ったり

睡眠の質が低下してしまうと

ダメージが修復されないまま

新しいダメージを負ってしまうことになるので

肉体的にも精神的にも

とても負担が大きくなってしまいます。


少し古い研究にはなりますが

1965年に17歳の学生が

11日間(264時間)起き続ける実験が行われました。


その結果、2日目で集中力の低下

触った物の識別の低下がみられ

3日目には感情のコントロールができなくなり

時間や方向感覚を失う

見当識障害がみられるようになり

最終日に近づくにつれ

記憶力の低下や反射の喪失

妄想や幻覚が現れるなど

肉体的・精神的にかなりのダメージを負いました。


数日間にわたって

全く寝ないということは

このような実験でない限りないと思いますが

徹夜続きなどで

1日の睡眠時間が極端に短くなってしまい

ほとんど寝ていない状況を経験したことがある人は

少なくないのではないでしょうか。


徹夜のように

ほとんど寝ていない状態ではなくても

睡眠不足の状態が続けば

ダメージが蓄積されていく一方なので

生活の質(QOL)が低下するだけでなく

最終的に心も身体もボロボロになってしまいます。


また、睡眠時間の不足や睡眠の質の低下によって

心臓血管系の疾患に罹患しやすくなり

1夜の睡眠時間が6時間未満だと

しっかりと睡眠を取れている方に比べると

心臓発作を起こす確率が

約4.5倍も高くなると言われています。


その他にも

睡眠時間が少ないことで

脳内のアミロイドβが十分に処理されないので

睡眠時間が6時間未満の人は

認知症を発症するリスクも高くなると言われています。


このように

睡眠時間を十分に確保できないと

さまざまな病気の罹患率も高めてしまいます。



1日に必要な睡眠時間は?

推奨されている睡眠時間としては

・小児(10歳未満):9~11時間

・青年(10~19歳):8~10時間

・成人(64歳未満):7~9時間

・65歳以上:7~8時間

と言われていますが

睡眠を研究している組織によって

少しずつですが時間は異なっています。


また、この睡眠時間は

その人のライフスタイルによって大きく変動します。


例えば、運動系の部活動生やスポーツ選手のように

トレーニングや練習で

日常的に肉体的なダメージが大きかったり

試合などによるプレッシャーや緊張などによる

精神的なダメージを受けている人は

推奨されている時間よりも長く睡眠時間を取ることで

パフォーマンスが向上すると言われています。


アメリカの大学で

バスケットボール部に所属する生徒を対象にした研究では

1日14時間の睡眠を4週間行った結果、

日中の眠気や気分改善や

練習と試合の両方でのパフォーマンスが改善されました。


また、運動やスポーツでなくても

肉体労働などにより

日常的に身体を酷使している人は

推奨されている時間数よりも

長く睡眠をとる方がいいでしょう。


逆に過眠症のように

自分の感じている疲労度合いなどと比較して

過度に睡眠時間と取ってしまう場合には

精神的な問題(うつ病など)や慢性痛など

健康上の問題によって

修復がスムーズに行えない状態である可能性が高いので

それらの原因を改善することが大切です。



最後に

今回は睡眠不足によって起こる

さまざまな問題について紹介しましたが

睡眠不足を自覚している方の中には

集中力の低下や苛立ちやすくなっているなど

すでに日常生活に支障が生じている方も

いるのではないでしょうか。


推奨されている睡眠時間数は

あくまで目安なので

この時間数をもとに

自分に合った睡眠時間数をみつけてみてください。


PART2では

睡眠の質を改善する方法などを紹介します。

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