ストレスには大きく分けて
人間関係や仕事、環境の変化などの精神的ストレスと
細菌・ウイルスやケガなどの肉体的ストレスの
2種類があります。
そしてストレスは
私たちが生きていくうえで
切り離すことできないですよね。
以前紹介しましたが、ストレスの中には
健康を維持/向上に大切なものもあり
全てのストレスをなくしてしまうのはよくありません。
ですが、“悪いストレス”は
私たちの身体に悪影響を与え
痛みに対して過敏になってしまうこともあります。
そこで今回は、ストレスと痛みについて紹介します。
そもそも、痛みはストレスです!
ケガをしたり疲労が溜まったりすると
身体に痛みが出てきて、場合によっては
動きやできることが制限されたりしますよね。
動きが制限されたり
やりたいことややらないといけないことが
思うようにできなかったりすると
自由が奪われてしまうので
精神的なストレスの原因になります。
また、痛みは
交感神経の働きを活発にするので
肉体的にもストレス状態になり
リラックスしにくくなってしまいます。
つまり、痛みが長期化してしまうと
ストレスを受ける期間も長期化してしまうので
精神的にも肉体的にも負担をかけることになり
その分ダメージも大きくなってしまいます。
ストレスは痛覚を変化させる!?
痛みは精神的にも肉体的にもストレスを与えますが
逆に、ストレスは“痛み”に影響を与えます。
ストレスは交感神経(戦闘モード)を活発にしますが
この交感神経は痛みを持続させてしまいます。
交感神経が過剰に働くことによって
痛み信号が活発になると言われていて
それにより痛みを持続させて
慢性化(長期化)させるのではないかと言われています。
また、交感神経と逆の働きをする
副交感神経は痛みを調節する働きがあるともいわれています。
副交感神経は
交感神経が活発になっている時には抑制されるので
ストレスや痛みによって交感神経が刺激され続けると
副交感神経の働きによる痛みの調節ができなくなるので
強い痛みを感じやすくなります。
これらによって痛みが慢性化すると
痛みがある周辺では交感神経の神経線維が増殖して
よりその痛みを促進する状態にしてしまい
痛み → ストレス↑ → 痛み↑ → ストレス↑…の
負のスパイラルに陥ってしまいます。
そして痛みが長期化している場合
“痛みを慢性的に感じているだけ”で
実際にその場所のダメージがない(修復されている)こともあり
痛みを改善するのが難しくなります。
どうやって痛みの慢性化を予防・改善する?
まず、痛みが慢性化するには
もともとの痛みの原因を改善する必要があります。
ケガやダメージによる痛みあれば
そのケガやダメージを修復・回復させ
筋力低下や柔軟性の低下による痛みなのであれば
適度な運動やストレッチをするなどして
身体のコンディションを整えましょう。
また、身体の修復・回復には
十分な栄養と休息が必要なので
食事や睡眠を改善することも重要なポイントになります。
そして、運動・食事・睡眠の3つは
ストレスを軽減するのに大きな役割を持っています。
もちろんストレスの要因となるものを解決することや
ストレスに対する耐性をつけることも大切ですが
それらはすぐにどうにかできるものではなく
長期的な時間や場合によっては
環境を変化させるなどの労力を必要とするものもあります。
そのため、生活習慣の改善のように
今すぐ始められることから始めてみることで
ストレスの軽減をサポートしてくれます。
さらにこれら3つの要素は
関節症(変形性関節症や関節リウマチなど)や
その他の痛みを伴う病気を患っている場合にも
痛みを含む症状の緩和もサポートしてくれるので
何から始めたらいいのであれば
まずはこの3つから改善してみてください。
最後に
ストレスと痛みには強い結びつきがあり
どちらかが過剰にまたは/かつ長期的にあることで
それらが相互的に作用して
その両方が悪化しやすくなってしまいます。
生活習慣を見直し改善して
痛みやストレスを軽減するようにしたり
必要であれば専門家/専門医に相談をするなどして
痛みやストレスの根本的な改善をするなどして
身体への負の影響を軽減しましょう。
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