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執筆者の写真trefle osteo

インピンジメント症候群

肩を動かした時

挟まるような痛みを感じたことありませんか?


それ、インピンジメント症候群かもしれません。


今回はそのインピンジメント症候群について紹介します。




インピンジメント症候群って何?

インピンジメント症候群は

腕を上にあげた時に

肩周辺の筋肉や腱などの組織が

関節に挟まることで痛みを生じ

それによって関節可動域が狭くなってしまうものです。


インピンジメント症候群には

肩峰と上腕骨の間で起こる

肩峰下インピンジメント(Subacromial impingement)

関節内で起こる

関節内インピンジメント(Internal impingement)

2種類があります。


インピンジメント症候群
インピンジメント症候群

肩峰下インピンジメントでは

棘上筋(Supraspinatus)

上腕二頭筋の長頭(Bicepsbrachii)の腱、

肩峰下滑液包(Subacromial bursa)

挟まることで痛みと関節の機能障害が起こります。


関節内インピンジメントでは

肩のインナーマッスル(ローテーターカフ:Rotator cuff)

後上方の関節唇と上腕骨の間で挟まることで

痛みと関節の機能障害が起こります。



何が原因で起こる?

インピンジメント症候群が起こる原因はさまざまで

年齢よってその原因の比率は変わります。


20代前半より年齢が低い場合には

使いすぎや筋肉のアンバランスなどにより

肩関節周辺の組織の炎症や腫れ

(主に棘上筋腱や上腕二頭筋長頭腱)、

上腕骨の動きや

上腕骨と肩甲骨の連動した動きの不具合などがが起こり

関節の隙間が狭くなることでインピンジメント症候群を

引き起こしやすいです。


20代後半~40代では

日常や仕事などでの繰り返しの肩の動作により

棘上筋腱や肩峰下滑液包などの線維化が起こり

肩を動かした際に痛みを生じやすくなります。


40代以降の場合には

長期間にわたる肩の痛みや不具合により

骨棘形成による関節の変形や

ローテーターカフなどの筋肉の

部分的/全体的な肥厚が起こり

関節の隙間を狭めてしまうことで引き起こすことが多いです。


その他にも

猫背などの姿勢の悪さによって肩関節の隙間が狭くなったり

鎖骨の動きの低下によって

上腕骨と肩甲骨の動きの連動に不具合が生じることで

インピンジメント症候群を発症することもあります。


年齢によってインピンジメント症候群を

引き起こしやすい原因が異なっていますが

もちろん、年齢が若くても関節の変形が起こることもあれば

40代以降でも一時的な炎症や腫れによって起こることもあります。


”年齢”は確かに

症状を判別するうえで要素の一つにはなりますが

その症状を持った人が

「どのような生活を送っているのか」がとても大切です。


例えば

一般人とアスリートでは筋肉量や

身体を使う頻度が異なるため

一般的な好発年齢でなくても

さまざまな身体の不調を生じやすくなります。


そのため、その人がどのようなライフスタイルで

日々を過ごしているのかを

しっかりと把握したうえで原因を追究する必要があります。



どうやって予防・改善する?

インピンジメント症候群の予防で大切なことは

関節の隙間を狭くしないことです。


先ほど原因を説明した通り

ほとんどの場合、関節の隙間が狭くなるのは

使いすぎや繰り返しの動きによるものや

上腕骨と肩甲骨の動きの連動に不具合が生じることで

インピンジメント症候群を引き起こすことが多いです。


そのため

使いすぎや繰り返しの動作を行うことが多い方は

アイシングやマッサージ、ストレッチなどで

肩回りの筋肉や腱などの組織をケアしてあげることで

炎症やハリなどを予防もしくは

最小限に留めることができます。


また上腕骨と肩甲骨の動きの連動に

不具合が生じる原因としては

筋肉のアンバランスや姿勢の悪さなどがあるので

筋力トレーニングによって

筋肉バランスを整えたり姿勢を改善することで

予防・改善になります。


骨棘形成などによる関節の変形によって

インピンジメント症候群を引き起こす場合には

多くは”もともと肩に痛みがある”や

“肩を頻繁に使う生活をしている”ケースが多いです。


そのため、上記に書いたように

肩周辺のケアを日頃から行ってあげることで予防できたり

症状の悪化を防ぐことができたりします。


ただし、すでに関節の変形が起こっている場合には

無理に動かしたり間違った動かし方をしてしまうと

肩関節やその周辺の組織を傷つけてしまい

症状の悪化や他のケガの併発の恐れもあるので

一度検査を受けたうえで

予防・改善を行う必要があります。



最後に

肩関節の動きは

日常の生活の中で意識することは少ないですが

痛みや不具合が生じた時には

その不便さが顕著になりやすい関節の一つです。


日頃からケアをして

予防することがおススメです。

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