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執筆者の写真trefle osteo

その痛みの原因は、筋力が赤ちゃん以下だから!?

みなさんは赤ちゃんより筋力がありますか?


たぶん多くの方が「当たり前でしょ」と思うでしょう。

でも、ここで言う筋力は

赤ちゃんと力比べをした結果のことではなく

“身体に見合った筋力”のことで

かつ姿勢の維持に大切なインナーマッスルにおいてです。


そして、このインナーマッスルの筋力が低下すると

痛みや違和感などのさまざまな不調を

引き起こしやすくなってしまうのです。


そこで今回はインナーマッスルと

痛みなどの身体の不調の関係について紹介します。



ポイントはインナーマッスル!

筋肉(骨格筋)には大きく分けて

インナーマッスル(深層筋)と

アウターマッスル(表層筋)の

2つのタイプがあります。


インナーマッスルとは

身体の深層部にある筋肉で

主に姿勢/関節を安定させる働きを持ちます。


反対に、アウターマッスル

身体の表層部にある筋肉で

主に身体/関節を動かす働きを持ちます。


そして、この2つのタイプの筋肉が

バランスよく働くことで

身体/関節への負担を最小限にして

よりスムーズに身体を動かすことができます。


この2つのタイプの筋肉を比較すると

アウターマッスルの方が筋力があり

この筋肉が発達することで

安定性をさらに高めることができます。


要するに、アウターマッスルだけでもある程度は

姿勢/関節を安定することができるのです。


「できる人には頼ってしまいがち」になりやすいように

筋肉も筋力がある方に頼りがちになり

インナーマッスルは意識してトレーニングしないと

衰えやすくなってしまいます。


インナーマッスルの筋力が低下してしまうと

アウターマッスルが “安定” と “動き” の

両方を担わないといけなくなるので

筋肉への負担が大きくなります。


また、身体を安定させる筋力と身体を動かす筋力では

必要とするパワーに差があるため

動きが大きい/激しいほど安定は損なわれてしまいます。


そのため、インナーマッスルの筋力が低いほど

ケガや痛みなどの身体の不調を起こしやすく

逆にインナーマッスルの筋力があるほど

少ない(アウターマッスルの)筋力で

身体を動かすことができます



赤ちゃんより筋力がない!?

実質的に赤ちゃんより筋力の低い人は

特別な事情/健康状態を抱えている人を

除いてはいないと思います。


ただ、ここで言う “筋力” は

実質的な筋力の比較ではありません。


赤ちゃんと大人では

身体の大きさが違う分必要とする筋力が異なり

身体が大きいほど筋力は必要になるからです。


そして赤ちゃんの場合、大人に比べて

アウターマッスルの発達が十分ではないので

姿勢/関節を安定させるには

インナーマッスルは欠かせません。


そのため、

自分の身体を支えられるだけの筋力

(インナーマッスル)を比較した時には

赤ちゃんより筋力が低下している人は

少なくないでしょう。


もちろん、赤ちゃんの方が身体の重心が高く

まだ平衡感覚が十分に発達していないため

ふらつきやすく転倒しやすいですが

身体の出来上がった健康的な大人が

何もないところで躓きバランスを崩すのとは別物です。


姿勢が悪いと指摘されたり

変形などの特別な原因もないのに

腕が上がりにくいなど身体の動きに

制限がかかってしまっている方は

自分の身体に見合ったインナーマッスルが

備わっていない可能性が高いです。



トレーニングは地味だからこそいい!

インナーマッスルのトレーニングとして

うつ伏せ状態で両手足だけで身体を支えるプランクなど

体幹を鍛えるものは結構有名ですよね。


特にスポーツに興味のある方であれば

アスリートのトレーニングする姿を見て

「地味だな」と思ったことがある方も

少なくないと思います。


ですが、この “地味さ” に耐えられることが

とても重要なのです。


先ほども紹介しましたが

インナーマッスルは姿勢/関節を安定させる筋肉で

身体を動かすことを主としたものではありません


もちろん、ダンベルなどのウエイトを使ったり

身体を動かしながらトレーニングすることで

より筋力を強化できますが

それは第2・3段階のトレーニングですし

肉体労働や日常的にスポーツをしていない人は

そこまでしなくても十分な筋力をえることができます。


また、動きがある運動の方が楽しそうではありますが

安定を欠いた身体での激しい運動はケガのリスクが高く

結果的に運動から遠のく要因の1つになります。


基本的なインナーマッスルのトレーニングであれば

お家で、お家にあるもので簡単に

今すぐ始めることができるため

隙間時間にすることもできます。


ただし、間違ったやり方や

自分のレベルに合わないトレーニングは

身体を傷めてしまうので

不安な方は一度専門家に相談してみてください。



最後に

今回は姿勢/関節の安定性に必要な筋力を

赤ちゃんの筋力と比較して紹介しましたが

実はこれに着目したリハビリ法が

スポーツの現場ではよく使われています。


DNS (Dynamic Neuromuscular Stabilisation)

赤ちゃんが生まれてからの約1年間

一人立ちするようになるまでの発達過程をもとに

考案されたリハビリ方法で

アスリートだけに限らずリハビリの現場で

使われることも少なくありません。


後日、DNSについても紹介する予定なので

気になる方はぜひご覧ください。

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