パソコン作業が多い人や
手をよく使う仕事をしている人など
手首に痛みを感じたことありませんか?
手首の周りには
筋肉の延長にある腱が多くあり
手首の使いすぎによって
腱鞘炎を引き起こしてしまうことがあります。
ですが手首は物を持ったりドアを開けたりなど
日常の何気ない動作で使う頻度も多く
痛みや違和感など不調が生じると
普段の生活に支障が出やすいため
できることなら起こらない方がいいですよね。
そこで今回は
予防や改善策など
腱鞘炎について紹介します。
腱鞘炎って何?
身体を動かす筋肉の多くは
骨の付着部付近では "腱" という
丈夫な組織/構造に変わります。
そして腱は
筋肉の収縮の際に周りの組織と
摩擦が起こらないように
潤滑液を含んだ腱鞘という筒に
包まれていることがあります。
一般的には使いすぎによる
腱周辺への過度な刺激によって
炎症が起こることで腱鞘炎になります。
このタイプの腱鞘炎で多いのが
親指の延長線上に位置する部分の手首に
痛みが生じるもので
ドケルバン病(de Quervain disease)といいます。
ですがその他にも
関節リウマチなどの関節症によるものや
細菌感染による化膿性腱鞘炎や結核性腱鞘炎など
腱とは直接関係ないことが原因で
起こることもあります。
腱鞘炎の主な症状としては
炎症を起こしている腱鞘付近の
痛みやそれに伴う動きの低下です。
また、炎症の激しいときには
熱感があったり発赤がみられることもあります。
腱鞘炎は手や手首でよく起こりますが
それらと構造が似ている
足や足首でも起こる頻度が高いです。
予防・改善方法は?
予防・改善方法としては
まずは使いすぎないことと
使った後にはケアをすることです。
使いすぎによって起こってしまうものは
使う頻度を減らすことで予防や
症状の緩和につながります。
ですが、仕事内容や生活するうえで
「手/手首を使わないようにして」と言われても
なかなか難しいですし
使わないように意識していても
咄嗟の動きなど無意識に
使ってしまうこともありますよね。
そのため、痛みが強かったり
早く症状を落ち着かせたい場合には
テーピングやサポーターなどを使って
動きを制限します。
もしテーピングなどで固定を行う場合は
それによってその周辺の
筋肉や関節などに負担がかかってしまい
二次的な不調の原因になるので
それらのケアを同時に行うことが大切です。
炎症が強く、熱感や発赤がある場合には
アイシングをして炎症を落ち着かせてください。
そして、手首を使った後には
手~肘にかけて(できれば肩も)の
ストレッチやマッサージなどをして
手/手首だけに限らず腕全体のケアをすることで
予防や改善ができます。
また筋力が低下していると
その分、腱への負担も大きくなるので
筋トレを行うことで症状の緩和や
腱鞘炎の予防にもなります。
※ただし、過度なトレーニングは
腱鞘炎の原因にもなります。
最後に
手/手首や足/足首は
日常生活で何気ない動作に関わっていることも多く
気づかない間に使いすぎてしまい
痛みや違和感などを生じやすいです。
意識してケアをすることで
腱鞘炎を含む不調の予防・改善になるので
寝る前やお風呂の時間など
生活の中に自分をケアすることを
取り入れてみてください。
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