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執筆者の写真trefle osteo

その手/指の痛みや痺れ、手根管症候群かも!?

親指~中指の3本の指もしくは

手の半分から親指側に痛みや痺れ、

触った時の感覚の違いなどはありませんか?


それ、もしかしたら手根管症候群かもしれません。


以前、手首は使いすぎによって

腱鞘炎が起こりやすいと紹介しましたが

実は手根管症候群も手首の不調では

有名な状態の1つです。


そこで今回は

手根管症候群について紹介します。



手根管症候群って?

手首には

手首の骨(手根骨)と靭帯(屈筋支帯)で作られた

手根管(Carpal tunnel)と呼ばれる空洞があり

指を動かす筋肉(浅・深指屈筋、長母指屈筋)と

指/手の運動と感覚を担う神経(正中神経)が通っています。


手根管

そして、何らかの原因でこの手根管の中で

正中神経が圧迫されることで指や手(真ん中から親指側)に

痛みや痺れなどの神経症状

筋力の低下(動かしずらいや握力の低下など)

起こってしまうことを手根管症候群といいます。



手根管症候群になる原因は?

手根管症候群は

内分泌(ホルモン分泌)との関係があり

それを乱してしまうとリスクは大きくなります。


例えば、糖尿病や甲状腺機能低下症のように

ホルモン分泌にもともと異常があったり

肥満のように不摂生によって

ホルモンバランスを乱してしまったり

女性の場合には、妊娠や閉経など

生理的にホルモンバランスが崩れてしまうなど

これらは手根管症候群を引き起こしてしまう

リスクになります。


ホルモンバランスが乱れてしまうと

神経が圧迫などの刺激に弱くなるなど

神経自体の性質に変化が起こったり

その周辺で炎症や浮腫みなどが起こることで

神経を圧迫してしまうことがあります。


また、糖尿病にはⅠ型(先天性/遺伝性)と

Ⅱ型(後天性)がありますが

特にⅠ型の方が手根管症候群が起こりやすく

女性よりも男性の方が症状が強く現れることが多いです。


これは、糖尿病のⅠ型とⅡ型では

発病の原因(ホルモン分泌)に違いがあることと

性別によってホルモンバランスが異なることが

関係しているだろうと言われています。


そして、手首や手/指の使いすぎ

直接的な手への衝撃(転倒時に手をつくなど)など

手首周辺のケガによっても起こることがあります。


使いすぎやケガは

正中神経周辺の炎症や浮腫みの原因となったり

痛み物質や炎症物質によって

ホルモンバランスが乱れる原因となってしまうこともあります。


もちろん、転倒の際に手をつくなど

手首周辺に直接的な圧迫が加わって

手根管症候群を発症してしまうこともあります。


その他にも、手首周辺の変形性関節症

関節リウマチなどの関節症も

手根管症候群を引き起こす原因の1つです。


どうやって予防・改善する?

手根管症候群を予防・改善するには

生活改善と手首周辺のケアが大切です。


ホルモン分泌は身体の状態によって変化し

身体の健康状態が悪くなれば

その分ホルモンバランスも崩れてしまいます。


先ほど紹介した、肥満や糖尿病(Ⅱ型)も

不摂生によって起こる身体の変化の代表格で

生活習慣を見直し改善することで

予防や症状の改善を促すことができます。


また、手首周辺の筋力・柔軟性の改善は

ケガの予防だけでなく

ケガをした後の炎症や浮腫みの改善や

ケガによる機能障害(動かしにくさなど)の改善になり

それらによる正中神経の圧迫を防ぐことができるため

結果的に手根管症候群の予防・改善になります。


もし、手根管症候群の症状がひどい場合や

糖尿病のようにホルモンバランスが崩れてしまう持病があり

生活改善や手首周辺のケアで改善が見られない場合には

外科的処置(手術)を行い屈伸支帯を切開することで

正中神経への圧迫を取り除きます。


痛みや痺れなどの症状がひどい場合や

手根管症候群を引き起こす可能性のある

疾患(糖尿病、甲状腺機能低下症、内分泌疾患など)を

患っている場合には専門医や担当医に相談してみましょう。



最後に

手首や手に不調(痛みや痺れなど)があると

そこに原因があると思いがちですが

手根管症候群に限らず、身体で起こる不調の多くは

全身で起こるさまざまなことが関係していて

結果としてある場所に症状が出きます。


筋力トレーニングやストレッチなど

手首/手の周辺をケアすることも大切ですが

睡眠・食事・運動の3本柱を軸に

生活を見直し改善をして

よりリスクを下げるようにしてみてください。

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