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執筆者の写真trefle osteo

”そこの関節”よくしたいなら、他の関節にも注目!

「肩の調子が悪い」

「手首が痛い」など

関節に不調を感じている人も多いですよね。


でもその関節の調子をよくするためには

他の関節もケアしてあげないといけないって

知っていましたか?


今回はどうして1つの関節を改善するために

その他の関節もケアする必要があるのかについて

紹介します。




身体は1つの個体(ユニット)である!

オステオパシーの治療概念の1つでもある

「身体は1つの個体である。(The body is a unit)」は

人/自分の身体について考える時に

とても重要なポイントの1つです。


人の身体は

骨と骨は靭帯/縫合で連結され

周辺の筋肉で関節の安定性の強化や身体の保護、

関節を意識的に動かせるようにして

それらによって作られた空間に臓器が位置して

皮膚によって1つの身体にまとめられています。


1枚の布をきれいにシワなく伸ばして置いても

端っこをちょっとつまんだだけで

つまんだ場所以外もしくは全体にシワができるように

身体で起こる良いことも悪いことも

時間をかけて少しづつ、だけど確実に

良くも悪くも他の部分へ影響を与えていきます。


そのため、関節だけに限らず

身体の調子を整えるときには

さまざまな角度から自分の身体を見直す必要があります。



ポイントは関節周辺の筋肉!

関節は主に2つのタイプがあり

1つはで関節の自体の安定性が低く

筋肉によって安定にさせているタイプで

もう1つは、構造上関節の安定性が高く

関節の動きに制限が多いタイプです。


1つ目のタイプのように

関節の安定性が低い場合(肩関節など)、

筋肉によるサポートが関節の保持に重要になるので

その関節だけを跨ぐ筋肉が多く

また、関節自体の動きの範囲も広いので

2つ以上の関節を跨ぐ筋肉もあります。


逆に2つ目のように

もともと関節の安定性の高い場合(肘など)、

筋肉によるサポートがそこまで重要ではないので

その関節だけを跨いでいる筋肉は非常に少なく

ほとんどが2つ以上を跨いでいる筋肉です。


そのため、ある関節の動き/調子を改善するためには

少なくともその関節に隣接する

1つ以上の関節のケアを行う必要があります。


例えば肘の場合、

ある筋肉は肩からついていて

ある筋肉は手首からついています。

そのため、肘に不調が出ている時には

肘に加えて肩か手首、もしくはその両方を

同時にケアすることが必要になります。


また、肩関節の場合

ある筋肉は肩関節を超えて

背中/腰からついています。

そうなると、肩関節に加えて

背中や腰のケアも行う必要があることもあります。


さらに、筋肉の周辺には筋膜、皮膚などがあり

それらを通じて間接的に隣接していない関節に

影響を与えることもあります。


もちろん、直接的なケガや

関節症のようなもののように

その関節自体にダメージや損傷を受けて

関節の不調を生じていることもありますが

その場合にしても

それが他の関節に悪影響を与えてしまい

さらに悪影響を受けた関節が

もともとダメージ/損傷を受けている関節に

悪影響を与えてしまい

良くない意味での相乗効果が生まれてしまい

なかなか改善しにくくなってしまいます。


そのため、関節自体の状態の良し悪しに関係なく

関節に不調が出ている場合には

最低でもその関節に隣接している関節は

同時にケアを行うことが大切です。



最後に

関節だけに限らず

身体の状態を改善するためには

不調が起きているところだけケアをしても

なかなか改善しづらく

ほとんどの場合がそれを含めた

さまざまな要素から多角的にケアを行うことで

ようやく悪化の阻止や改善がみられるようになります。


関節の動きが悪かったり

痛みなどがある時には

その関節だけに注目するのではなく

身体全体の状態を知ることから始めてみてください。

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