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執筆者の写真trefle osteo

「泣くとスッキリ」には理由があった!

悲しみや怒り、嬉しい、感動したなど

さまざまな感情によって

泣いていしまうことってありますよね。


また、目にゴミに入ったり

目が乾燥したり沁みたりすると

自然と涙が出てきますよね。


その”涙”には

自律神経の働きが関係しているって

知っていましたか?


そこで今回は

「涙と自律神経の働き」について紹介します。




涙と自律神経の関係って?

涙は”涙腺”といわれる場所で作られ

”涙管”を通って分泌される外分泌の1つです。


そしてその涙は

眼球の乾燥や傷、異物の混入などの

目の角膜や結膜への刺激による

反射的に分泌されるものや

感情などの身体の状態によって

自律神経の影響で起こるものがあります。


涙の生成や分泌をしている涙腺や涙管は

自律神経;交感神経と副交感神経によって

神経支配を受けていて

特に副交感神経の働きに大きく影響しています。


副交感神経の働きが弱まると

涙腺の働きは弱くなり

涙の作られる量も少なくなり、

逆に副交感神経の働きが活発になると

涙腺の働きは活発になり

作られる涙の量も多くなります。


そのため、うつ病など

自律神経の働きに乱れが生じている人では

涙の作られる量が少なく

気持ち的には泣いていても

涙が流れにくくなってしまうこともあります。


また、あくびによって涙を流す場合は

自律神経の働きによるものというよりも

あくびの際に目を強くつむることで

角膜が刺激を受けて涙を流しているので

反射的に涙が出ていることが多いです。


ただし、自律神経失調症患者では

その刺激を感知する神経の働きも

悪くなっていることもあるため

症状の1つとして反射的な涙の減少が

みられることも多いです。



どうして泣くとスッキリするの?

みなさんは

「泣いたらスッキリした」

「泣いたら眠たくなった」という

経験をしたことはありませんか?


先ほど紹介したように

”涙を流すこと”と”自律神経の働き”は

密接に関係しています。


涙を流す直前には

交感神経と副交感神経、両方の働きが活発になり

泣いている最中には

交感神経の働きは活発のまま

副交感神経の働きが弱まります。


この涙を流すきっかけには

交感神経の働きが大きな影響を持っていて

この神経の働きを活発にする

感情の中でも、怒りや悲しみのように

いわゆる”負の感情”が

きっかけとなることが多いです。


そして、涙を流し終わった後には

交感神経の働きは落ち着き

逆に副交感神経の働きは

長時間かけて活発になります。


そのため、泣いた後には

身体がリラックス状態になり

気持ちが落ち着いたり

眠気を感じやすくなります。


また、涙には”ストレスホルモン”である

コルチゾルが含まれているため

涙を流すことで”ストレス”が

涙と一緒に身体の外へ流し出され

泣くとスッキリとした気持ちになりやすいです。



最後に

”涙”は自律神経の働きによって

作られる量が変わったり

また、涙を流すことで

自律神経の働きを穏やかにするなど

実は健康においてとても大切です。


食事や運動、睡眠など

生活習慣を見直すことはもちろんですが

時には”涙を流す”ことも

健康への一歩かもしれませんね。

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