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Thoracic millar pump

今回はリンパの流れをよくする

テクニックの1つである

Thoracic millar pumpについて紹介します。




Thoracic millar pumpって?

このテクニックは

リンパドレナージの1つで

全身のリンパの流れを良くしたい時に

施術の最初と最後で用いられます


リンパはリンパ管を通って全身を流れた後

最終的に鎖骨付近に位置している

左右の鎖骨下静脈と合流して血液に戻ります


そのため、この周辺の不調(ハリやコリなど)は

この流れを邪魔することになり

結果として全身のリンパの流れを

悪くしてしまいます。


そして、全身のリンパの流れを良くしても

鎖骨周辺の "バリア" がある状態だと

結局ゴール地点で詰まってしまうので

最初にゴールを開けてかつ

最後にその地点の流れを促すことで

より全身で行ったリンパテクニックの効果を

最大限に引き出します。


また、胸部には胸腺があり

免疫システムにおいて

大きな役割をもっているため

胸部周辺の状態をよくすることで

胸腺の働きをサポートします。



どんな時に使うの?

基本的には、浮腫みがあるなど

リンパの流れが悪くなっている時

全身にアプローチをかける前に使われます。


浮腫みのように

リンパないしは血流の流れが悪くなっている

明らかなサインが出ている時はもちろん

ケガの直後や痛みなどの症状がある時には

その部分で循環が滞ってしまい

症状の回復・修復の遅延や

全身の循環にも影響してしまうこともあるので

循環が悪くなってしまう前に

予防として取り入れることもあります。


また、リンパは免疫に関与しているので

細菌やウイルスなどに感染したときには

活発に働くことで身体を守ろうとします。


そのため、細菌やウイルスなどの感染や

体調を崩した後のように

リンパがダメージを受けた後に

それを回復させる時にも用いられます。


同様に、特に体調を崩した後でなくても

疲労が溜まっている時

ストレスが溜まっている時のように

免疫が低下していたり乱れている時にも

リンパにアプローチをかけて

免疫システムの改善を図ります。


その他にも

胸郭出口症候群のように

首~胸部にかけて何かしら不調がある時には

鎖骨下静脈や胸腺の周辺に

ハリなどが起こりリンパの流れを

妨げてしまうこともあるので

Thoracic millar pumpでほぐしてあげることで

リンパの流れサポートすることができます。



どんなことに注意したほうがいい?

注意することの1つ目としては

施術をかける胸部周辺の状態です。


肋骨骨折や捻挫、打撲、傷のように

胸部のケガをした直後の場合

このテクニックによって

症状/状態を悪化させてしまったり

痛みを生じさせてしまうことがあります。


施術を行う前には

問診と診察をしっかりしたうえで

胸部の状態を確認することが大切です。


2つ目は、全身の状態です。


このテクニックは免疫を

サポートするために使われることも多いですが

細菌やウイルスなどに感染して

熱などの全身症状が起きている場合には

症状を悪化させてしまうことがあるので

このテクニックの使用は避けましょう。


そして3つ目は、テクニックの内容です。


このテクニックは

鎖骨の少し下あたりに手を当てて行うので

異性の方に施術する際には

テクニックの内容を説明して

了承を得たうえで行うようにしましょう。


他にも、心臓や呼吸器など

胸部周辺に持病/疾患を抱えている方には

胸部への強い刺激により

症状の悪化や発作の原因になる可能性があるので

このテクニックの使用は避けた方がいいでしょう。



最後に

浮腫みはもちろん

ケガの直後や体調を崩した後などは

リンパの流れは低下していることが

少なくありません。


リンパの流れを改善するときには

まずは "ゴール" を開けることで

施術の効果を最大限に生かしましょう。

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