みなさんは食べ物によって
気分が変わることってありませんか?
例えば、好きな食べ物を食べたら
幸せな気持ちになったり
”おふくろの味”のように
懐かしい味のものを食べると
心がスゥと軽くなったり。
食べるという行為は
私たちが生きるため、活動するために
エネルギーや栄養素を取り入れる
日常で欠かすことのできないものです。
ですが、それ以外にも
身体の戦闘/リラックスモードの切り替えの
きっかけにもなります。
そこで今回は
味覚が自律神経の働きと
どのように関係しているのかを紹介します。
リラックスするには”甘味”がいい?
味覚には、甘味・塩味・辛味・酸味・苦味の5種類があり
最近では第6の味覚として旨味もあると言われています。
その味覚の中でも
甘味は身体がリラックス状態になったときと
同じ現象が起こると言われています。
甘さ(糖分)は
血管の温度や心臓の反応の低下など
交感神経の働きが抑制されている時に見られる
いくつかの現象を引き起こすため
リラックス効果があると言われています。
また、糖分は身体のエネルギー源なので
それを拒絶する反応が見られないのではないか
とも言われています。
それとは逆に
塩味や酸味、苦味は交感神経の働きを促進しており
甘味の起こす現象とは真逆の現象を引き起こします。
特に苦味は
潜在的に有毒/毒物と結び付けられているので
無意識的に防御反応が現れ
その結果、交感神経が優位の状態になると言われています。
馴染みのある好きな味ならさらにいい?
食べ物の好みには
「おいしくないから」「好みの味じゃないから」
という理由が大きく影響しますが
実はそれを食べた時の”気持ち”の影響も受けています。
心情/感情は食べ物の選択に影響しており
逆に、食べたものによって心情/感情が
影響を受けていると言われています。
そのため、そのものを食べている時の
心情/感情によって
その食べ物を「好き」「嫌い」と
判断していることもあります。
また、好き嫌いによっても
交感神経の働きが変わるとも言われていて
嫌いな食べ物は交感神経の働きが
活発になるというデータも出ています。
さらに、初めて食べるものは
その味の期待や不安から
一時的に交感神経の働きが活発になるような
現象がみられると言われています。
これらのことから
自分の好みの食べ物で
かつ食べ馴染みのある食べ物は
特にリラックス効果を与えてくれるかもしれません。
食べる時には時間帯にも注意が必要?
せっかく食べるなら
よりリラックスを感じれるようにしたいですよね。
実は甘味は食べる時間によって
その甘さの感じ方が変わるのです。
体内にあるレプチンという物質は
味覚の甘味物質に対する神経の反応を
抑制すると言われています。
そしてこのレプチンの量は
1日の中で夜中にピークになり
日中から夕方にかけて最も少なくなります。
そのため
このレプチンが最も多い夜中の時間帯に
甘いものを食べても
日中に食べる時に比べると
甘味を感じにくくなっていることになります。
甘さを感じたくて食べているのに
その甘みが感じにくくなってしまうと
もっと甘味をもとめて食べ過ぎてしまうこともあります。
どんなに身体にいいものでも
食べ過ぎてしまうと逆効果になってしまったり
ましてや、甘いものとなると
体重の増加やそれに伴った体型の変化が起こってしまい
また別のストレスの原因になる可能性もあります。
食べる時間帯を気を付けるだけで
少しの量で幸福を感じやすかったり
食べ過ぎの予防にもなるので
甘いものを食べる際には
時間帯にも気を付けてみてください。
最後に
生きていくうえで必要となる
食べるという行為は
食べるものの味によって
身体が覚醒したりリラックスする効果もあります。
食べるものや食べる時間帯を
少しだけ意識してみることで
今までよりも素敵なひとときを過ごしてみてください。
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