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1st rib BLT(第1肋骨の動きの改善)

更新日:2023年11月10日

以前、肋骨の動きを改善するテクニックとして

「Rib raising」を紹介しましたが

今回は同じ肋骨でも

第1肋骨に特化したテクニックを紹介します。




1st rib BLTってどんなテクニック?

1st rib BLTは

その名の通りBLTを応用したもの

動きの悪い方に向かって力を加えるので

ダイレクトテクニックとなります。


肋骨は呼吸の際に

呼吸筋(内・外肋間筋、横隔膜など)の働きで

上下に動くことで胸郭を広げて

肺に空気を取り込むサポートをしていますが

その肋骨のうち、上2つの第1・2肋骨は

首からついている斜角筋群によっても動かされていて

主に深呼吸のときに活発になります。


そして第1肋骨は

肩(よく肩こりを感じるあたり)に位置しているので

首の動きと呼吸を使いながら

単独で施術をすることができます。



どんな時に使う?

このテクニックは

第1肋骨の動きをよくするものなので

第1肋骨の動きが悪くなっているときに使います。


では、どんな時に動きが悪くなるでしょう?


先ほど少し紹介しましたが

第1肋骨は斜角筋群によって

深呼吸をするときに活発に動くので

”深呼吸状態”が長期間にわたって続いていると

斜角筋群のハリやコリなどが原因で

動きが悪くなります。


そして、ここで言う”深呼吸状態”とは

本当に深呼吸をしているわけではなく

深呼吸をするときのように

斜角筋群が活発に働いて

呼吸をしている状態のことを言います。


例えば、緊張していたり

恐怖心や不安感がある時って

無意識に呼吸が浅くなっていますね?


呼吸が浅くなると

息をちゃんと吐き切っていない状態、

つまり胸郭が十分に狭くなっていない状態で

また息を吸うことになるので

より大きく胸郭を広げる必要があります。


そうすると、実際には”深呼吸”はしていなくても

深呼吸のときと同じように

斜角筋群を働かせる必要があります。


そのため

緊張・恐怖・不安などを含むストレス状態が

長期的に続くことによって

第1肋骨の動きが悪くなったり

筋肉のハリやコリによって首の痛みや頭痛など

さまざまな症状を引き起こしてしまいます。


そしてもう一つの大きな要因は

肋骨、もしくは肋骨の関節の

直接的なケガ(骨折や捻挫など)で

長期的な固定や動きの制限をすることです。


肋骨やその周辺をケガした場合

呼吸をするだけでも痛いので

なるべく動かさないように呼吸が浅くなり

”深呼吸状態”での呼吸になってしまいます。


また、骨折のように

固定を必要とする場合には

ケガをした付近の肋骨の動きを制限するので

その他の肋骨を動かすことで

できるだけ胸郭を広げようとします。


さらに、ケガの後には固定の有無に関係なく

肋骨の動きが悪くなっているため

そのままにしていると

”深呼吸状態”が慢性化してしまいます。


その他にも、ケガによる固定でなくても

例えば女性の下着のように

自分に合っていないサイズのもの

使い続けることによって

上記と同じようなことが起こってしまいます。


紹介したものにあてはまらなくても

「寝起きから頭痛がする」

「疲れがなかなかとれない」なども

呼吸が浅くなっているサインかもしれないので

気になる方はすぐにチェックしてみましょう。



気をつけた方がいいことは?

このテクニックは

直接第1肋骨に刺激を加えるものなので

第1肋骨にケガがある状態では使用しないでください。


また、第1肋骨に問題がなくても

たまに”第0肋骨(頚肋)”といって

首の一番下の骨(第7頚椎)から

肋骨のように骨が伸びていることがあります。


第1肋骨と間違えて

その骨にこのテクニックを施した場合

痛みが生じるだけでなく

ケガを引き起こす可能性もあるので

施術の前にはしっかり確認しておく必要があります。


そしてこのテクニックは、ダイレクトテクニックなので

肩回りにハリやコリの強い方の場合

痛みを感じやすいので

しっかりとコミュニケーションを取りながら

なるべく痛みの少ない範囲内で行うことが大切です。



最後に

第1肋骨の動きは

気づかないうちに悪くなっていることも少なくないです。


肋骨全体の動きや呼吸の浅さが気になっていたり

呼吸に関して自覚はなくても

疲労感や頭痛などで悩んでいる方は

このテクニックなどで肋骨の動きを改善することで

体調が改善されるかもしれません。

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